あなたの子ですよ ~王太子に捨てられた聖女は、彼の子を産んだ~【短編版】
馬車がガタンッと激しく揺れて止まった。
「きゃっ」
コリーンはその場に倒れ込んだ。
「何が起こったのだ?」
クロヴィスも立ち上がる。
「クロヴィス殿下……。あなたもコリーンも、終わりだということですよ」
アルフィーはクロヴィスに向けたままの剣を下げない。
「アル……何を血迷っている? 私にそのようなものを向けて」
「血迷っている? 私は正気ですよ。ただ、殿下のせいで私にもいろいろとあったということです」
「なんだと?」
馬車の入り口が大きく開かれ、黒尽くめの男たちが乗り込んできた。
「あとは、任せます」
彼らにそう告げたアルフィーは、馬車から飛び降りた。
「きゃっ」
コリーンはその場に倒れ込んだ。
「何が起こったのだ?」
クロヴィスも立ち上がる。
「クロヴィス殿下……。あなたもコリーンも、終わりだということですよ」
アルフィーはクロヴィスに向けたままの剣を下げない。
「アル……何を血迷っている? 私にそのようなものを向けて」
「血迷っている? 私は正気ですよ。ただ、殿下のせいで私にもいろいろとあったということです」
「なんだと?」
馬車の入り口が大きく開かれ、黒尽くめの男たちが乗り込んできた。
「あとは、任せます」
彼らにそう告げたアルフィーは、馬車から飛び降りた。