卒業式の告白を叶えたい元教え子に、こじらせ先生は溺愛される~再会は深愛の始まり
【縮められる2人の距離】
変わらない毎日が続いていたある日。
ドアベルの音が響いた。
「いらっしゃいませ」
入り口を見ると、北見くんが入ってきた。
「い、いらっしゃい」
「奈菜先生、いつもの。あっ、直ぐ帰るからアイスでね」
「うん」
最近、北見くんのことを意識して、ドキドキしてしまう。
「ん?奈菜先生、顔赤いけど大丈夫?」
「あぁ、うん、ちょっと忙しかったから、暑くて」
「そっか」
北見くんはいつもと変らない。
私も平然としないと・・・
北見くんは携帯を見て、何か考えていた。
「仕事?」
「ううん、違う」
「やっぱり仕事してないじゃない」
「俺にとっては、仕事より大事なことだから」
「ふぅーん」
仕事より大事な事って・・・
「もしかして、彼女?」
「うーん、そんな感じ」
私の言葉が耳に入っても、通り過ぎてる返事だ。
「そう・・・」
何だろう、この感じ。
さっきの返事に、胸がざわついた。
容姿も性格も良くて、そしてこの若さで社長。
モテないはずがないよね・・・
「よしっ!ねぇ、今度の土曜日空いてる?」
「う、うん、予定は何も無いけど、どうして?」
「じゃあ、ここ行こうよ」
携帯の画面に写ってたのは、海辺が見えるバスケットコートだった。
「仕事より大事なことって、このこと?」
「そうだけど?じゃあ、土曜日、車で迎えに行くから、動きやすい服装でね」
展開の早さに頭が混乱してる。
「奈菜先生、聞いてた?」
「う、うん、聞いてたよ。一緒に遊びに行くんだよね」
「せっかく再会したのに、デートしてなかったからな。俺、今から客先に行くから、時間はあとで知らせるよ。あっ、そうだ。電話番号教えて」
「ちょ、ちょっと待ってて」
私は慌てて携帯を出して、番号を交換した。
「じゃあ、連絡するから」
コーヒーを一気に飲み干し、慌ただしく帰って行った。
デート・・・私と?
仕事より大事な事って、私のために、調べてくれてたんだ。
急に現実に引き戻されて、鼓動が激しく跳ねている。
金曜日の夜は、服装選びに時間が掛かった。
動きやすい服装って言っても・・・
バスケするなら・・・ジャージ?
でも、食事行ったりするだろうし。
いや、バスケするならジャージでしょ。
ドアベルの音が響いた。
「いらっしゃいませ」
入り口を見ると、北見くんが入ってきた。
「い、いらっしゃい」
「奈菜先生、いつもの。あっ、直ぐ帰るからアイスでね」
「うん」
最近、北見くんのことを意識して、ドキドキしてしまう。
「ん?奈菜先生、顔赤いけど大丈夫?」
「あぁ、うん、ちょっと忙しかったから、暑くて」
「そっか」
北見くんはいつもと変らない。
私も平然としないと・・・
北見くんは携帯を見て、何か考えていた。
「仕事?」
「ううん、違う」
「やっぱり仕事してないじゃない」
「俺にとっては、仕事より大事なことだから」
「ふぅーん」
仕事より大事な事って・・・
「もしかして、彼女?」
「うーん、そんな感じ」
私の言葉が耳に入っても、通り過ぎてる返事だ。
「そう・・・」
何だろう、この感じ。
さっきの返事に、胸がざわついた。
容姿も性格も良くて、そしてこの若さで社長。
モテないはずがないよね・・・
「よしっ!ねぇ、今度の土曜日空いてる?」
「う、うん、予定は何も無いけど、どうして?」
「じゃあ、ここ行こうよ」
携帯の画面に写ってたのは、海辺が見えるバスケットコートだった。
「仕事より大事なことって、このこと?」
「そうだけど?じゃあ、土曜日、車で迎えに行くから、動きやすい服装でね」
展開の早さに頭が混乱してる。
「奈菜先生、聞いてた?」
「う、うん、聞いてたよ。一緒に遊びに行くんだよね」
「せっかく再会したのに、デートしてなかったからな。俺、今から客先に行くから、時間はあとで知らせるよ。あっ、そうだ。電話番号教えて」
「ちょ、ちょっと待ってて」
私は慌てて携帯を出して、番号を交換した。
「じゃあ、連絡するから」
コーヒーを一気に飲み干し、慌ただしく帰って行った。
デート・・・私と?
仕事より大事な事って、私のために、調べてくれてたんだ。
急に現実に引き戻されて、鼓動が激しく跳ねている。
金曜日の夜は、服装選びに時間が掛かった。
動きやすい服装って言っても・・・
バスケするなら・・・ジャージ?
でも、食事行ったりするだろうし。
いや、バスケするならジャージでしょ。