卒業式の告白を叶えたい元教え子に、こじらせ先生は溺愛される~再会は深愛の始まり
その言葉に、耀が喜んでくれて、素敵なクリスマスの1日が終わった。
さっきの事さえ無ければ・・・
家に着き、荷物を片付けた後、1人でお風呂に入っている間、色々と考える。
今日の人の他に、どんな女性が、ここで耀と愛を語って過ごしたんだろう。
私だって、大介と愛する時間を過ごした。
耀との空白の時間は、それぞれ別の道を歩んだんだから・・・
どうしようもない事だって分かってるのに…
昼間の彼女の美しさを、妬んでしまってる。
私はどうしても、昼間の事が頭から離れず、2人でくつろいでいる間も、気持ちが沈んでいた。
「奈菜、奈菜?」
「あっ、ごめん、考え事してて」
私が愛想笑いをすると、耀は、悲しそうな顔をして、
「奈菜。こっちに来て」
私の手を引いて、窓側に立たせた。
カーテンを開くと、そこには煌びやかな夜景が広がっている。
耀は、そっと私を後ろから抱き寄せた。
「クリスマスの夜、奈菜とこんなに綺麗な夜景を見れて、俺、本当に幸せだよ」
「うん、私も」
しばらく、2人で夜景を眺める静かな時間が流れる。
「ねぇ奈菜・・・奈菜が過去を消せないように、俺にも消せない過去があるんだ」
「うん・・・分かってる」
「俺が大学から起業したのは、卒業して、すぐに奈菜に会いに行くためさ。大人の男として認めて貰えるようになったら、会いに行くって決めてたから。必死だったよ」
「うん・・・」
「大学を卒業して、奈菜に会いに学校に行ったら、もう2年前に結婚するから辞めたって、川センに聞いたんだ」
耀の私を抱きしめる力が強くなった。
「もう、諦めないと。そう思って、他の女性と付き合ったけど、いつも奈菜のことが頭から離れない。奈菜だったら、どんな顔するんだろう、どんな事を言うんだろうって。そんな気持ちで付き合えないから、直ぐに別れた」
「耀・・・」
「もう、一生独身でもいいと思って、仕事に打ち込んだ。そして、あの日、奈菜と再会したんだ」
「うん・・・」
初めて知った、耀の想いの深さに、私は涙が溢れてきた。
さっきの事さえ無ければ・・・
家に着き、荷物を片付けた後、1人でお風呂に入っている間、色々と考える。
今日の人の他に、どんな女性が、ここで耀と愛を語って過ごしたんだろう。
私だって、大介と愛する時間を過ごした。
耀との空白の時間は、それぞれ別の道を歩んだんだから・・・
どうしようもない事だって分かってるのに…
昼間の彼女の美しさを、妬んでしまってる。
私はどうしても、昼間の事が頭から離れず、2人でくつろいでいる間も、気持ちが沈んでいた。
「奈菜、奈菜?」
「あっ、ごめん、考え事してて」
私が愛想笑いをすると、耀は、悲しそうな顔をして、
「奈菜。こっちに来て」
私の手を引いて、窓側に立たせた。
カーテンを開くと、そこには煌びやかな夜景が広がっている。
耀は、そっと私を後ろから抱き寄せた。
「クリスマスの夜、奈菜とこんなに綺麗な夜景を見れて、俺、本当に幸せだよ」
「うん、私も」
しばらく、2人で夜景を眺める静かな時間が流れる。
「ねぇ奈菜・・・奈菜が過去を消せないように、俺にも消せない過去があるんだ」
「うん・・・分かってる」
「俺が大学から起業したのは、卒業して、すぐに奈菜に会いに行くためさ。大人の男として認めて貰えるようになったら、会いに行くって決めてたから。必死だったよ」
「うん・・・」
「大学を卒業して、奈菜に会いに学校に行ったら、もう2年前に結婚するから辞めたって、川センに聞いたんだ」
耀の私を抱きしめる力が強くなった。
「もう、諦めないと。そう思って、他の女性と付き合ったけど、いつも奈菜のことが頭から離れない。奈菜だったら、どんな顔するんだろう、どんな事を言うんだろうって。そんな気持ちで付き合えないから、直ぐに別れた」
「耀・・・」
「もう、一生独身でもいいと思って、仕事に打ち込んだ。そして、あの日、奈菜と再会したんだ」
「うん・・・」
初めて知った、耀の想いの深さに、私は涙が溢れてきた。