卒業式の告白を叶えたい元教え子に、こじらせ先生は溺愛される~再会は深愛の始まり
【耀の大切な人達】
耀の事務所は、いよいよ4月から西沢法律事務所と同じビルに移転する。
今日は、耀の移転の手伝いをすることになった。
新しい事務所の前に行くと、搬入作業をしている以外に、会社の人らしき男性と女性が立っていた。
「大河さん、小田さん、お待たせしました」
耀がその人達に声を掛け、私は2人に頭を下げた。
「あなたが新庄先生ね」
落ち着いた品のある女性は、優しく微笑んで声を掛けてくれた。
「はい、初めまして。新庄奈菜です」
「こちら、起業当時からお世話になっている大河さんだ。元々、姉貴達の事務所で働いてて、俺の事務所に来てくれたんだ。そして、こちらが」
「小田です。大学時代の耀の先輩」
「初めまして」
がっしりとした体格で、強面だけど、優しい雰囲気は耀とよく似てる。
2人の事は、耀が仕事の話をする時に、時々名前が出て来るから、知ってたけど、会うのは初めてだった。
「へぇー。耀が追いかけるはずだ。可愛いね、奈菜ちゃん。年上とは思えない」
私の頭に触れそうになった時、耀が小田さんの腕を掴んだ。
「危なかった・・・先輩!奈菜には指1本触れないでくださいよ」
「ケチだなぁ、減るもんじゃないのに」
「そういう問題じゃないです。いいですね、これは社長命令です」
「うわぁ、パワハラか?パワハラだよな」
2人は睨み合っていた。
「まぁまぁ、奈菜さんが困ってますから、それくらいで」
大河さんが間に入り、2人は私から離れた。
「大河さん、俺、西沢さんの事務所に用事があるので、小田さんが奈菜に何かしないように、見張ってて下さいよ」
「はいはい、分かりましたよ」
耀は、小田さんに、
「絶対に触れないように」
念を押して、事務所に入って行った。
今日は、耀の移転の手伝いをすることになった。
新しい事務所の前に行くと、搬入作業をしている以外に、会社の人らしき男性と女性が立っていた。
「大河さん、小田さん、お待たせしました」
耀がその人達に声を掛け、私は2人に頭を下げた。
「あなたが新庄先生ね」
落ち着いた品のある女性は、優しく微笑んで声を掛けてくれた。
「はい、初めまして。新庄奈菜です」
「こちら、起業当時からお世話になっている大河さんだ。元々、姉貴達の事務所で働いてて、俺の事務所に来てくれたんだ。そして、こちらが」
「小田です。大学時代の耀の先輩」
「初めまして」
がっしりとした体格で、強面だけど、優しい雰囲気は耀とよく似てる。
2人の事は、耀が仕事の話をする時に、時々名前が出て来るから、知ってたけど、会うのは初めてだった。
「へぇー。耀が追いかけるはずだ。可愛いね、奈菜ちゃん。年上とは思えない」
私の頭に触れそうになった時、耀が小田さんの腕を掴んだ。
「危なかった・・・先輩!奈菜には指1本触れないでくださいよ」
「ケチだなぁ、減るもんじゃないのに」
「そういう問題じゃないです。いいですね、これは社長命令です」
「うわぁ、パワハラか?パワハラだよな」
2人は睨み合っていた。
「まぁまぁ、奈菜さんが困ってますから、それくらいで」
大河さんが間に入り、2人は私から離れた。
「大河さん、俺、西沢さんの事務所に用事があるので、小田さんが奈菜に何かしないように、見張ってて下さいよ」
「はいはい、分かりましたよ」
耀は、小田さんに、
「絶対に触れないように」
念を押して、事務所に入って行った。