好きになってよ、俺のこと。


「ごちそうさま」


私のお弁当を、結局ふたりで半分こして食べた。


私はそれでも十分だけど、都輝くんは物足りないんじゃないのかな?


「あっ、あの。そういえば、都輝くんのご飯は……? 持ってきてないの?」

「俺のご飯? もちろんあるよ」


すると突然、都輝くんに肩を押され視界が反転する。


「えっ……」


気付けば私は床に押し倒されていて、都輝くんに上から迫られる。


「俺のご飯は、亜実ちゃんだよ」


は!? 


わ、私!?


< 14 / 52 >

この作品をシェア

pagetop