好きになってよ、俺のこと。
♯3
「おはよう、亜実ちゃん」
「おっ、おはよう。都輝くん」
あれから学校で顔を合わすと、都輝くんはいつも私に声をかけてくれるようになった。
「あれ。亜実ちゃん、前髪2cm切った?」
「う、うん」
え、都輝くんすごい。
都輝くんは友達も気づかないような、ほんの些細な変化にも気づいてくれて。
いつも私のことをよく見てくれてるんだなと、嬉しくなる。
そして毎日、私は昼休みになると空き教室へと通い、都輝くんと一緒に私の作ったお弁当を食べるのが日常となった。
「今日のお弁当もすっごく美味しかった。ありがとう」
都輝くんはお弁当を食べ終えると、いつも必ず私の頬にキスをする。
「ちょっと、都輝くん……!」
「お礼のキスだよ」
「もうっ!」
「亜実ちゃん、赤くなっちゃって。照れてる亜実ちゃんも可愛いね。今日もごちそうさま」