転生したらエルフの幼女でした。前世と同じように過ごしているだけなのに頑張り過ぎだと言われ、神童と呼ばれています。人間の国で王子の家庭教師をやらされる事になったけど、お菓子が美味しいので頑張ります。
第16話 魔法学校の図書館
色々あったけど一日の授業を終え、放課後は好きにして良いと言われたので、学校内にある図書室へ行く事に。
学校長曰く、人間の国で手に入る魔法の本の多さであれば、国内一らしい。
本当は、学校長に魔力のコントロールについて個別指導をお願いしたかったんだけど、放課後は忙しいので……とペコペコ頭を下げられてしまった。
という訳で、場所を聞いて一人で向かっている。
ちなみに図書室へ行くと言うと、エドワードが物凄くついていきたそうにしていたんだけど、寮生ではないので家に帰らないといけないのだとか。
「失礼しまーす」
「はい。学生証を……って、ソフィア様っ!? ……こほん。が、学校長から全ての本の貸出許可が出ております。どうぞ、ご自由にご覧ください」
小学校の図書室くらいの広さの部屋に入ると、図書室なのに司書の先生が大きな声で驚き、ハッとして声のトーンを下げる。
エルフを見て驚くのは学校長だけではないんだね。
それはさておき、大学の図書室を想像していたから思っていたより本は少ないけど、全ての本を借りられるというのはありがたい。
どういうルールなのかは分からないけど、魔法の教科書は教室から持ち出し禁止で、かつ教室も放課後は鍵を掛けるルールだと言われてしまって、自主練習が出来なかったからね。
ここで魔力コントロールに関する本を借りていこうと思う。
「えーっと、ここの本は何の順に並んでいるんだろう?」
日本だったら十進分類法に沿って本が分けられているんだけど、「よくわかる基礎魔法」という本があったかと思うと、そのすぐ隣に「ゼロから知る政治」なんて本が並んでいたりする。
……基礎魔法って何だろう。
エルフの初級魔法がここでは中級魔法扱いになっていて、聞いた事のない魔法が初級魔法だった。
基礎魔法は、その初級魔法よりも更に簡単なものだったりするのだろうか。
「……ちょ、ちょっとだけ見てみようかな」
一体どんな内容が? ……と、基礎魔法の本を手に取って中を見てみると、魔道具っていうものを使って、疑似魔法を使おうと書かれていた。
パラパラっと超ざっくり読んでみると、自分の魔力を補助具に流し込み、決められた魔法効果を起こすやり方の説明みたい。
基礎魔法っていうだけあって、本当に初めて魔法を使う人向けかな?
けど、ちょっとどんな物なのかは気になるので、司書の先生に聞いてみた。
「あの、質問しても良いですか?」
「ひゃいっ! は、はいっ! 私ごときに教えられるような事でしたら何でも」
「え、えーっと、基礎魔法っていうのはどんな魔法ですか? この学校で魔道具っていうのが借りられるのであれば、使ってみたいんですけど」
「ご、ごめんなさい。私は本の管理人として勤務させていただいているので、魔法の先生ではないんです。ですが、訓練場で借りられるかと」
あー、日本の教員免許的な話なのかな?
定められた教科しか教えられない的な。
まぁ日本でも司書と教員免許は別だった気がするし。
でも、訓練場で借りられるって教えてくれたし、あとで行ってみよう。
「わかりました。では別の質問で、魔力のコントロールに関する本を探しているんですけど」
「魔力のコントロール……あぁ、魔力制御についてですね? それでしたら、教科書が一番詳しく載っていると思いますよ」
「えっ!? な、なるほど。ありがとうございます」
魔法を教える学校なのだから、そう言われればそうなのかな?
じゃあ、とりあえず本のタイトルを眺めていって、気になった本を読んでみよーっと。
学校長曰く、人間の国で手に入る魔法の本の多さであれば、国内一らしい。
本当は、学校長に魔力のコントロールについて個別指導をお願いしたかったんだけど、放課後は忙しいので……とペコペコ頭を下げられてしまった。
という訳で、場所を聞いて一人で向かっている。
ちなみに図書室へ行くと言うと、エドワードが物凄くついていきたそうにしていたんだけど、寮生ではないので家に帰らないといけないのだとか。
「失礼しまーす」
「はい。学生証を……って、ソフィア様っ!? ……こほん。が、学校長から全ての本の貸出許可が出ております。どうぞ、ご自由にご覧ください」
小学校の図書室くらいの広さの部屋に入ると、図書室なのに司書の先生が大きな声で驚き、ハッとして声のトーンを下げる。
エルフを見て驚くのは学校長だけではないんだね。
それはさておき、大学の図書室を想像していたから思っていたより本は少ないけど、全ての本を借りられるというのはありがたい。
どういうルールなのかは分からないけど、魔法の教科書は教室から持ち出し禁止で、かつ教室も放課後は鍵を掛けるルールだと言われてしまって、自主練習が出来なかったからね。
ここで魔力コントロールに関する本を借りていこうと思う。
「えーっと、ここの本は何の順に並んでいるんだろう?」
日本だったら十進分類法に沿って本が分けられているんだけど、「よくわかる基礎魔法」という本があったかと思うと、そのすぐ隣に「ゼロから知る政治」なんて本が並んでいたりする。
……基礎魔法って何だろう。
エルフの初級魔法がここでは中級魔法扱いになっていて、聞いた事のない魔法が初級魔法だった。
基礎魔法は、その初級魔法よりも更に簡単なものだったりするのだろうか。
「……ちょ、ちょっとだけ見てみようかな」
一体どんな内容が? ……と、基礎魔法の本を手に取って中を見てみると、魔道具っていうものを使って、疑似魔法を使おうと書かれていた。
パラパラっと超ざっくり読んでみると、自分の魔力を補助具に流し込み、決められた魔法効果を起こすやり方の説明みたい。
基礎魔法っていうだけあって、本当に初めて魔法を使う人向けかな?
けど、ちょっとどんな物なのかは気になるので、司書の先生に聞いてみた。
「あの、質問しても良いですか?」
「ひゃいっ! は、はいっ! 私ごときに教えられるような事でしたら何でも」
「え、えーっと、基礎魔法っていうのはどんな魔法ですか? この学校で魔道具っていうのが借りられるのであれば、使ってみたいんですけど」
「ご、ごめんなさい。私は本の管理人として勤務させていただいているので、魔法の先生ではないんです。ですが、訓練場で借りられるかと」
あー、日本の教員免許的な話なのかな?
定められた教科しか教えられない的な。
まぁ日本でも司書と教員免許は別だった気がするし。
でも、訓練場で借りられるって教えてくれたし、あとで行ってみよう。
「わかりました。では別の質問で、魔力のコントロールに関する本を探しているんですけど」
「魔力のコントロール……あぁ、魔力制御についてですね? それでしたら、教科書が一番詳しく載っていると思いますよ」
「えっ!? な、なるほど。ありがとうございます」
魔法を教える学校なのだから、そう言われればそうなのかな?
じゃあ、とりあえず本のタイトルを眺めていって、気になった本を読んでみよーっと。