妹の身代わりで嫁いだ姫は、ヤンデレなはずの皇王にとろ甘に溺愛される(旧 ヤンデレ皇王のつがいはデレ改革をお望みです ~加虐系ヤンデレはデレデレにデレチェンジ~)
「なにか言いたげだね」
「初めて神力を使った時は辺り一面が一時的に見えなくなるぐらい光が集まっていたのに、今はそうでないから不思議に思って」
「あぁ、これは聖女しか知らない秘密なんだがね」
アリスがいたずらっぽく笑って言葉を続ける。
「神力を使って癒す相手に対する想いの強さによって光の量が変わるのさ。つまり――光の多さは想いの強さだ」
「っ!?!!?!??」
「シルディアがそんなに俺のことを想ってくれてたなんて……。可愛いな」
「う、うるさい! 改まって口に出さなくったっていいじゃない!」
「真っ赤になって本当可愛い」
添えるように重ねていたオデルの手が、シルディアの指をなぞる。
予想外の感触にシルディアはびくりと反応してしまう。するとオデルの笑みがますます深くなった。
一本ずつ形を確かめるように触るオデルを睨んでみても効果がない。
むしろシルディアの反応を楽しむように指を絡ませてくる。
たったそれだけの触れ合いでシルディアは沸騰しそうだ。
「お二人さん。イチャつくなら城に帰んな」
「!?!!?」
アリスの呆れた声が聞こえ、シルディアは我に返った。
「初めて神力を使った時は辺り一面が一時的に見えなくなるぐらい光が集まっていたのに、今はそうでないから不思議に思って」
「あぁ、これは聖女しか知らない秘密なんだがね」
アリスがいたずらっぽく笑って言葉を続ける。
「神力を使って癒す相手に対する想いの強さによって光の量が変わるのさ。つまり――光の多さは想いの強さだ」
「っ!?!!?!??」
「シルディアがそんなに俺のことを想ってくれてたなんて……。可愛いな」
「う、うるさい! 改まって口に出さなくったっていいじゃない!」
「真っ赤になって本当可愛い」
添えるように重ねていたオデルの手が、シルディアの指をなぞる。
予想外の感触にシルディアはびくりと反応してしまう。するとオデルの笑みがますます深くなった。
一本ずつ形を確かめるように触るオデルを睨んでみても効果がない。
むしろシルディアの反応を楽しむように指を絡ませてくる。
たったそれだけの触れ合いでシルディアは沸騰しそうだ。
「お二人さん。イチャつくなら城に帰んな」
「!?!!?」
アリスの呆れた声が聞こえ、シルディアは我に返った。