ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
『ご婚約おめでとうございます。首都に良い伝手がございますので、すぐにでもご用意いたしましょう。どのようなものをお望みで?』
『指輪、ドレス、ネックレスに宝石……、とにかく、聖女が喜びそうなものは一揃いもってこい』
『一揃い! なんとまぁ大盤振る舞いなことですなぁ! 承知いたしました。精魂こめて古今東西の品を選ばせていただきます!』
『聖女が満足するものを揃えられたあかつきには、婚儀の式典の用意もお前に一任することも考える』
『おお、ソーオン伯の結婚式の品をお任せいただけるとは、それはそれは光栄の極みでございます! 一週間内にまたご連絡いたしますので!』
と、いうようなやり取りがあり、聖女エミへ大量のプレゼントが用意されることになった。もちろん、エミは知るよしもない。旅商人は小躍りしながら街を出て行った。
「旅商人のヒト、最後あたり超テンション高めだったね~。なんか嬉しいことあったのかなあ?」
エミは不思議そうに首を傾げたのを、ディルは若干怪しげな咳払いをしてごまかす。
『指輪、ドレス、ネックレスに宝石……、とにかく、聖女が喜びそうなものは一揃いもってこい』
『一揃い! なんとまぁ大盤振る舞いなことですなぁ! 承知いたしました。精魂こめて古今東西の品を選ばせていただきます!』
『聖女が満足するものを揃えられたあかつきには、婚儀の式典の用意もお前に一任することも考える』
『おお、ソーオン伯の結婚式の品をお任せいただけるとは、それはそれは光栄の極みでございます! 一週間内にまたご連絡いたしますので!』
と、いうようなやり取りがあり、聖女エミへ大量のプレゼントが用意されることになった。もちろん、エミは知るよしもない。旅商人は小躍りしながら街を出て行った。
「旅商人のヒト、最後あたり超テンション高めだったね~。なんか嬉しいことあったのかなあ?」
エミは不思議そうに首を傾げたのを、ディルは若干怪しげな咳払いをしてごまかす。