ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
ディルは頷いた。家畜の件は残念だが、その一方でドラゴンが食事している間は時間稼ぎができているともいえる。まあ、食べられたのが人間たちでないだけマシだ。
「話はわかった。これは、間違いなく100年に1度の災禍だ。すぐに手を打たねば、国が滅ぶことになりかねん」
「そのようですね」
「国王だけでなく、宰相たちにもあとで会わなければならぬな。……ああ、それから、手違いで聖女を連れてきてしまった。いますぐ転移魔法でガシュバイフェンに帰還させてくれ」
「ええっ、聖女様をですか!?」
衛兵たちは驚いた顔をしたが、もっと驚いた顔をしたのはエミだった。
「ちょ、ちょい待ち~! せっかく首都まで一緒にこれたのに、すぐ帰らなきゃなんてそれはちょっとヒドいよぉ」
「こればかりは譲る気はない。そもそも、お前が勝手についてきたことに私はかなり怒っているんだぞ!」
「え~~、怒った顔レアすぎて最の高なんですけどぉ! ハクシャク、どんな顔をしてもぜ~んぶイケめてるね♡」
「お、お前はこんな時に何を言ってるんだ!」
「話はわかった。これは、間違いなく100年に1度の災禍だ。すぐに手を打たねば、国が滅ぶことになりかねん」
「そのようですね」
「国王だけでなく、宰相たちにもあとで会わなければならぬな。……ああ、それから、手違いで聖女を連れてきてしまった。いますぐ転移魔法でガシュバイフェンに帰還させてくれ」
「ええっ、聖女様をですか!?」
衛兵たちは驚いた顔をしたが、もっと驚いた顔をしたのはエミだった。
「ちょ、ちょい待ち~! せっかく首都まで一緒にこれたのに、すぐ帰らなきゃなんてそれはちょっとヒドいよぉ」
「こればかりは譲る気はない。そもそも、お前が勝手についてきたことに私はかなり怒っているんだぞ!」
「え~~、怒った顔レアすぎて最の高なんですけどぉ! ハクシャク、どんな顔をしてもぜ~んぶイケめてるね♡」
「お、お前はこんな時に何を言ってるんだ!」