ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
聖女サクラはサンクトハノーシュ王国にいるものなら誰もが思い描くような、聖女らしい外見的特徴を備えていた。すなわち、癖のない漆黒の髪に、小柄で可憐な見た目、聖女の象徴であるくるぶしまで丈がある修道服。派手な金髪にむりやり修道服をミニスカに改造しているエミとは大違いである。
とにもかくにも、ディルはサクラに頭を下げる。
「……聖女サクラ、ご挨拶を申し上げる。私はディル・K・ソーオン。ガシュバイフェンの領主だ」
「あら、誰かと思えば噂の冷血伯爵じゃない。ご挨拶わざわざどうも。……そんなことよりエミたそ、美味しいお菓子があるの! 可愛いティーカップも最近見つけちゃって、エミたその分も買ってあるよ♡」
ディルの挨拶は、ひどく適当に流された。
聖女二人はしばし再会を喜んだものの、最終的にエミが笑いながら抱きつくサクラをひきはがした。
「サクぴ、たんまたんま~! 今は再会を喜ぶ時じゃないんだって。この国なにげピンチらしいじゃん?」
とにもかくにも、ディルはサクラに頭を下げる。
「……聖女サクラ、ご挨拶を申し上げる。私はディル・K・ソーオン。ガシュバイフェンの領主だ」
「あら、誰かと思えば噂の冷血伯爵じゃない。ご挨拶わざわざどうも。……そんなことよりエミたそ、美味しいお菓子があるの! 可愛いティーカップも最近見つけちゃって、エミたその分も買ってあるよ♡」
ディルの挨拶は、ひどく適当に流された。
聖女二人はしばし再会を喜んだものの、最終的にエミが笑いながら抱きつくサクラをひきはがした。
「サクぴ、たんまたんま~! 今は再会を喜ぶ時じゃないんだって。この国なにげピンチらしいじゃん?」