ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「当たり前だ。それに、他人がお前をなんと言おうと、だいたいお前の方が強い。お前がその気になれば、捻り潰すことも容易いのだぞ?」
「やーん、良いこと言ってると思ったら急に物騒~~~!! マジウケなんですけど~~!」
少し引きつってはいるものの、ようやく戻ったエミの笑顔に、ディルの胸がきゅっとなる。やはり、聖女エミは笑顔が一番いい。
ディルは軽く咳払いをした。仕切り直しだ。
「さて、次は私が話す番だ。先ほど私が言いかけていた言葉の続きを言わせてくれ」
おもむろにディルはベッドから降り、エミの脚元に跪くと恭しく手を取ってそっと指先にキスをした。エミは驚きのあまり硬直する。王妃教育の際に、この礼はこの国の最上級の謝意を表すものだと学んだ記憶があった。
「はにゃ? 改まってなになに~」
「聖女エミよ。ガシュバイフェンの領主、ディル・K・ソーオンが申し上げる。サンクトハノーシュ王国を救ってくれて、心から感謝している。この国を代表して礼を言わせてくれ。婚約者としても誇りに思う。……礼を言うのが遅くなってすまない」
ディルは心の底から礼を述べた。
「やーん、良いこと言ってると思ったら急に物騒~~~!! マジウケなんですけど~~!」
少し引きつってはいるものの、ようやく戻ったエミの笑顔に、ディルの胸がきゅっとなる。やはり、聖女エミは笑顔が一番いい。
ディルは軽く咳払いをした。仕切り直しだ。
「さて、次は私が話す番だ。先ほど私が言いかけていた言葉の続きを言わせてくれ」
おもむろにディルはベッドから降り、エミの脚元に跪くと恭しく手を取ってそっと指先にキスをした。エミは驚きのあまり硬直する。王妃教育の際に、この礼はこの国の最上級の謝意を表すものだと学んだ記憶があった。
「はにゃ? 改まってなになに~」
「聖女エミよ。ガシュバイフェンの領主、ディル・K・ソーオンが申し上げる。サンクトハノーシュ王国を救ってくれて、心から感謝している。この国を代表して礼を言わせてくれ。婚約者としても誇りに思う。……礼を言うのが遅くなってすまない」
ディルは心の底から礼を述べた。