ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「じきに国王にもお前の活躍を伝えよう。お前は第一王子にいわれない言葉を投げかけられたが、あんな小物の言うことなど、気にしなくてもいい。聖女サクラも言っていたが、お前が受け取るべきは本来は賛辞のみ。お前の行いは立派だった」
しばらく呆然としていたエミの眼から、ポロリと大粒の涙が流れた。急に涙を流しはじめたエミを見て、ディルがぎょっとした顔をする。
「急にどうして泣いたんだ? もしかして私は、うっかりお前を傷つけることを言ったか!?」
「違う、違うの……! ごめっ、ごめんなさいっ……。すぐ、すぐ泣きやむ、……からっ。ヤバ、マスカラ落ちてるっ……」
エミは必死で目元を拭うが、一度あふれ出した涙はなかなか止まらない。
ディルはオロオロとエミを見つめた。
「大丈夫か? もしかして魔法を使った時にどこかを痛めたとかじゃ……」
「……身体は、大丈夫……っ。……あっ、あたしっ……。本当は、ずっとこうやって、……ありがとうって、……言われたくて……ッ」
エミは涙ながらに唐突に語り出す。
しばらく呆然としていたエミの眼から、ポロリと大粒の涙が流れた。急に涙を流しはじめたエミを見て、ディルがぎょっとした顔をする。
「急にどうして泣いたんだ? もしかして私は、うっかりお前を傷つけることを言ったか!?」
「違う、違うの……! ごめっ、ごめんなさいっ……。すぐ、すぐ泣きやむ、……からっ。ヤバ、マスカラ落ちてるっ……」
エミは必死で目元を拭うが、一度あふれ出した涙はなかなか止まらない。
ディルはオロオロとエミを見つめた。
「大丈夫か? もしかして魔法を使った時にどこかを痛めたとかじゃ……」
「……身体は、大丈夫……っ。……あっ、あたしっ……。本当は、ずっとこうやって、……ありがとうって、……言われたくて……ッ」
エミは涙ながらに唐突に語り出す。