ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
触れているだけで、幸福感がディルの全身を駆け巡る。頭のなかがしびれ、この身体を蹂躙したいという気持ちと、限りなく優しく壊れ物のように扱いたいという気持ちがアンビバレンスに心を支配する。
しばらく唇で彼女を楽しみ、抱き心地を堪能していたディルだったが、ふっと小さくため息をついた。このままいくと、我慢できずに本能のままに彼女を襲って抱きつぶしてしまいかねない。
(ふう、私としたことが。あのまま触り続ければ理性を保てなくなるところだった……。そうなれば前回の二の舞だ)
危ないところだった、と身体を離そうとすると、寝ていたはずのエミがぎゅっと彼のシャツを掴んだ。
「あのぉ、ハクシャク……」
「な、な、な、な、なん……ッ!!?? おま、お前、寝てたんじゃ……」
「えーっと、ちょっとウトウトしてただけ……みたいな……?」
完全にエミが寝ていると思っていたディルは、大いに動揺した。
「いつからだ? いつから起きていた?」
「ええっと、完全に目が覚めたのはデコチューあたりから、かなぁ?」
しばらく唇で彼女を楽しみ、抱き心地を堪能していたディルだったが、ふっと小さくため息をついた。このままいくと、我慢できずに本能のままに彼女を襲って抱きつぶしてしまいかねない。
(ふう、私としたことが。あのまま触り続ければ理性を保てなくなるところだった……。そうなれば前回の二の舞だ)
危ないところだった、と身体を離そうとすると、寝ていたはずのエミがぎゅっと彼のシャツを掴んだ。
「あのぉ、ハクシャク……」
「な、な、な、な、なん……ッ!!?? おま、お前、寝てたんじゃ……」
「えーっと、ちょっとウトウトしてただけ……みたいな……?」
完全にエミが寝ていると思っていたディルは、大いに動揺した。
「いつからだ? いつから起きていた?」
「ええっと、完全に目が覚めたのはデコチューあたりから、かなぁ?」