ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
てへへ、とエミは頭をかきながらへにゃりと笑う。ディルの胸がトクン、と音を立てた。
この奇妙な感覚に、彼はいい加減慣れ始めていた。――否、それどころか、胸の中を支配するどうしようもない切なさが、「愛おしい」という感情なのだとディルは気づき始めていた。
「……お前は本当に可愛いな」
ディルは思いのままにエミを抱きしめる。エミは顔を赤らめながら、プクっと頬を膨らませた。
「あーっ、ちょっとぉ! やっぱりハクシャクも『化粧してないスッピンの方が可愛いよ』とか言っちゃうタイプ? あたし、ギャルとしてプライド持ってるから、その一言ちょっとメンブレみあるってゆうかぁ……」
「おい、勘違いするなよ。私はどんなお前でも好ましく思っている。化粧の有無は関係ない」
「んん!?」
「お前といると飽きない。大いに好奇心が刺激される。お前の一挙一動から目が離せない」
ディルはエミのふわふわの金髪にそっと口づけをする。
「言っておくが、私は一生お前を離す気がないからな」
「ちょ、ちょっと待って、急に愛情表現がストレートすぎてついていけない……。デレ期? デレ期きたっぽい感じ!?」
この奇妙な感覚に、彼はいい加減慣れ始めていた。――否、それどころか、胸の中を支配するどうしようもない切なさが、「愛おしい」という感情なのだとディルは気づき始めていた。
「……お前は本当に可愛いな」
ディルは思いのままにエミを抱きしめる。エミは顔を赤らめながら、プクっと頬を膨らませた。
「あーっ、ちょっとぉ! やっぱりハクシャクも『化粧してないスッピンの方が可愛いよ』とか言っちゃうタイプ? あたし、ギャルとしてプライド持ってるから、その一言ちょっとメンブレみあるってゆうかぁ……」
「おい、勘違いするなよ。私はどんなお前でも好ましく思っている。化粧の有無は関係ない」
「んん!?」
「お前といると飽きない。大いに好奇心が刺激される。お前の一挙一動から目が離せない」
ディルはエミのふわふわの金髪にそっと口づけをする。
「言っておくが、私は一生お前を離す気がないからな」
「ちょ、ちょっと待って、急に愛情表現がストレートすぎてついていけない……。デレ期? デレ期きたっぽい感じ!?」