ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「デレ……?まあ、よく分からんが、おおよそそんな感じだろう。とにかくあの馬鹿王子に、変な横やりを入れられる前に、早いところ婚儀をあげよう。……こういうことなら急ごしらえでもお前に指輪を与えていればよかった。そうすれば、聖女は私のものだとあの馬鹿王子も気づいただろうに……」
「えぇ、いきなり来たデレ期がヤバすぎるんだけど! 急展開すぎて、ちょっと感情が追い付かないぃ! ちょっとサクぴに報告……って、この世界スマホなかったわー!」
エミは顔を真っ赤にしながら額をぺちりと叩いた。だいぶ混乱している。
そんなエミの横顔を見て、ディルはふっと笑った。やはり、聖女エミはこうでなくては。
「……それから、お前の凄まじい魔力を目の当たりにして、ずっと考えていたことがある」
ディルは前触れもなくエミの前に跪いた。急に改まった態度になったディルに、エミは怯えた顔をする。
「えっ、なに……? いまさらあたしのこと怖くなったとか言わないでね……?」
「違う。そうじゃない。ずっと言おうと思っていたことだ」
ディルは少々気恥ずかしそうに咳払いをする。エミはハッとした顔をした。
「えぇ、いきなり来たデレ期がヤバすぎるんだけど! 急展開すぎて、ちょっと感情が追い付かないぃ! ちょっとサクぴに報告……って、この世界スマホなかったわー!」
エミは顔を真っ赤にしながら額をぺちりと叩いた。だいぶ混乱している。
そんなエミの横顔を見て、ディルはふっと笑った。やはり、聖女エミはこうでなくては。
「……それから、お前の凄まじい魔力を目の当たりにして、ずっと考えていたことがある」
ディルは前触れもなくエミの前に跪いた。急に改まった態度になったディルに、エミは怯えた顔をする。
「えっ、なに……? いまさらあたしのこと怖くなったとか言わないでね……?」
「違う。そうじゃない。ずっと言おうと思っていたことだ」
ディルは少々気恥ずかしそうに咳払いをする。エミはハッとした顔をした。