ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「もしかしてプロポ――……」
「……お前のその有り余る魔力で、私の研究に協力してくれないか?」
「違うやーつ!」
エミは派手にずっこける。しかし、当のディルは真剣そのものだった。
実は、ディルが聖女エミの真の姿を見た時、彼の脳裏には様々なことが浮かんでいた。――主に、彼の魔法の研究についてである。
「お前の魔法を見た時、私は確信した。お前と私が協力すれば、数世紀分の革新が起こせるかもしれない! この国はより豊かになる!」
ディル・K・ソーオンは、魔法に対しても天才的な才覚があったものの、魔力に恵まれているとは言い難い。
そもそも魔力は両親から受け継ぐ生まれ持っての能力。魔法に優れた家庭に産まれなかったディルの魔力は良くも悪くも人並みだった。そのため、彼自身の魔力の枯渇により断念した実験が多数ある。
だからこそ、エミの凄まじい魔力は、ディルにとってとんでもなく魅力的なのである。
ディルは珍しく興奮した様子で熱弁する。
「お前があのドラゴンを倒した瞬間から、私の頭は新たな研究へのインスピレーションで溢れている! ずっとだ!」
「……お前のその有り余る魔力で、私の研究に協力してくれないか?」
「違うやーつ!」
エミは派手にずっこける。しかし、当のディルは真剣そのものだった。
実は、ディルが聖女エミの真の姿を見た時、彼の脳裏には様々なことが浮かんでいた。――主に、彼の魔法の研究についてである。
「お前の魔法を見た時、私は確信した。お前と私が協力すれば、数世紀分の革新が起こせるかもしれない! この国はより豊かになる!」
ディル・K・ソーオンは、魔法に対しても天才的な才覚があったものの、魔力に恵まれているとは言い難い。
そもそも魔力は両親から受け継ぐ生まれ持っての能力。魔法に優れた家庭に産まれなかったディルの魔力は良くも悪くも人並みだった。そのため、彼自身の魔力の枯渇により断念した実験が多数ある。
だからこそ、エミの凄まじい魔力は、ディルにとってとんでもなく魅力的なのである。
ディルは珍しく興奮した様子で熱弁する。
「お前があのドラゴンを倒した瞬間から、私の頭は新たな研究へのインスピレーションで溢れている! ずっとだ!」