ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「……えーっと、あたしが魔法をつかってドラゴンを倒した後、すっごい怖い顔して黙ってたけど、あれって研究のこと考えてた顔ってこと?」
一瞬ぎこちない間があった。
「……私はお前が怯えてしまうほど、怖い顔をしていたか?」
「だいぶヤバかったからぁ! しかもずっと黙ってるから、あたしが嫌いになっちゃったんだって勘違いして、ガチ凹み激萎えしゅんしゅん丸だったよ!?」
「違う、違うんだ! 好意的に思いはしたが、嫌うなんてとんでもない! むしろ逆だ。その魔力の大きさは、あまりに魅力的だ。……あ、いやっ、もちろんお前は魔力抜きにしても魅力的なのだが……。とっ、とにかく、お前の身体の負担になるようなことはしないと約束する! 私の実験に協力してくれないか! 私には、お前が必要なんだ!」
ディルの必死の訴えに、エミはしばらく押し黙る。
「……今まで、あたしの強すぎる魔力のコトを、この世界の人たちはみんな怖がってる感じだった。でも、……ハクシャクは違うんだ」
誰かのために魔法を使うたび、どんどんエミは敬遠されるようになった。時には心無い罵倒を浴びせられ、深く傷ついて泣いたことだって何度もある。
一瞬ぎこちない間があった。
「……私はお前が怯えてしまうほど、怖い顔をしていたか?」
「だいぶヤバかったからぁ! しかもずっと黙ってるから、あたしが嫌いになっちゃったんだって勘違いして、ガチ凹み激萎えしゅんしゅん丸だったよ!?」
「違う、違うんだ! 好意的に思いはしたが、嫌うなんてとんでもない! むしろ逆だ。その魔力の大きさは、あまりに魅力的だ。……あ、いやっ、もちろんお前は魔力抜きにしても魅力的なのだが……。とっ、とにかく、お前の身体の負担になるようなことはしないと約束する! 私の実験に協力してくれないか! 私には、お前が必要なんだ!」
ディルの必死の訴えに、エミはしばらく押し黙る。
「……今まで、あたしの強すぎる魔力のコトを、この世界の人たちはみんな怖がってる感じだった。でも、……ハクシャクは違うんだ」
誰かのために魔法を使うたび、どんどんエミは敬遠されるようになった。時には心無い罵倒を浴びせられ、深く傷ついて泣いたことだって何度もある。