ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「ってことは、あたし、こっちに2時間も早く来ちゃったんだ? だから転移魔法でこっちに飛んできたとき、周りに誰もいなかったってワケね! 完全に把握した! ぶっちゃけ、こっちに来ても森と山しかないし、いやマジか~って困ったんだよねぇ……」
「それでは、森からここまで、エミ様はお一人で来られたのですか? 護衛の騎士はどうしたのです?」
「一人で来て、とりま歩いてたら、デカめの家があったからお邪魔して、荷物はそこら辺において、デカめのドアあったから開けてみた、的な♡」
「そ、そんな適当な……。いいですか、エミ様。ガシュバイフェンは魔の森も近く、モンスターが出ます。か弱い女性は一人で外を出歩いては、あまりに不用心です」
「うーん、そこらへんはまあ、大丈夫っていうか~。あたし、なにげ聖女だからさあ」
「い、いくら聖女様でも危険なんですっ! もしその御身になにかありましたら、こちらに責任問題が……」
心配するセバスチャンに向かって、エミは「大丈夫だってぇ!」と、豪快に笑う。ことの重要さが分かっていないのか、それともよほど腕に自信があるのかのどちらかだろう。
「それでは、森からここまで、エミ様はお一人で来られたのですか? 護衛の騎士はどうしたのです?」
「一人で来て、とりま歩いてたら、デカめの家があったからお邪魔して、荷物はそこら辺において、デカめのドアあったから開けてみた、的な♡」
「そ、そんな適当な……。いいですか、エミ様。ガシュバイフェンは魔の森も近く、モンスターが出ます。か弱い女性は一人で外を出歩いては、あまりに不用心です」
「うーん、そこらへんはまあ、大丈夫っていうか~。あたし、なにげ聖女だからさあ」
「い、いくら聖女様でも危険なんですっ! もしその御身になにかありましたら、こちらに責任問題が……」
心配するセバスチャンに向かって、エミは「大丈夫だってぇ!」と、豪快に笑う。ことの重要さが分かっていないのか、それともよほど腕に自信があるのかのどちらかだろう。