ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「ひゃっ……、あっ、……あ……っ」

 色づいたしこりをぐにぐにといじってやると、エミが吐息を漏らし、腰がびくびくと跳ねる。

「ハクシャク、……なんか、……なんかっ、変なのくる……、やめっ……」

 ディルは上半身を少し起こすと、エミの胸の中心にベロリと舌を這わす。その瞬間、エミが喉を反らせて声にならない嬌声をあげる。
 ディルは強すぎる刺激から逃げようとするエミを抱きしめ、唾液を纏わらせた舌でたっぷりと膨らみの先の尖りを堪能する。執拗に、何度も。
 
「ああっ……、あんっ……」

 つづけざまに2、3度エミの身体が跳ねたところで、ようやくディルはエミを解放した。エミはディルの身体から身を離し、クタリとベッドに横たわる。

「……はあっ、……はぁ……」
「大丈夫か?」
「ごめんね、……あたしばっかり、……き、気持ちよく、なって……」
「……ッ! まったく、そんなもの、今は気にしなくていい」

 むしろ、媚薬の回っている頭でよく相手のことを思いやれたものだと、ディルは感心した。
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