ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「すごい、すごいぞ! 実験成功だ! やはり老ジョン・サーンの提唱は間違っていなかった! やはり十分な魔力があれば、立証可能な原理だったのだ!」
いつも冷静沈着なディルが、珍しく興奮した声をあげた。エミは首をかしげる。
「えーっと、ジョンさんのことは分かんないけど、とりまこれで大丈夫な感じ? それとも、もうちょい魔力足しとく?」
「いや、これでいい。もう大丈夫だ」
どうやら実験は成功したようだ。エミは一息ついて魔法陣から手を離した。
手のひらサイズまで成長した灰色の結晶を大事そうにポケットに収め、ディルは熱心にメモを書きつけはじめる。
「素晴らしい結果が得られた! しかし、これは本来、魔術師10人が三日三晩魔力を使ってやるような魔法なんだが……」
ディルは感心したように呟いた。
彼自身、今回の実験があっさり成功するとは思っていなかったのだ。しかし、「神」を名乗る人物に並外れた魔力をうっかり授けられてしまったエミは、この程度であれば朝飯前、お茶の子さいさいである。
エミは胸を張って天真爛漫に微笑んだ。
「好きピのためなら、いくらでも頑張れちゃう♡ もう一度やろっか?」
「今日はもうダメだ。お前もかなり疲れたはずだろう」
いつも冷静沈着なディルが、珍しく興奮した声をあげた。エミは首をかしげる。
「えーっと、ジョンさんのことは分かんないけど、とりまこれで大丈夫な感じ? それとも、もうちょい魔力足しとく?」
「いや、これでいい。もう大丈夫だ」
どうやら実験は成功したようだ。エミは一息ついて魔法陣から手を離した。
手のひらサイズまで成長した灰色の結晶を大事そうにポケットに収め、ディルは熱心にメモを書きつけはじめる。
「素晴らしい結果が得られた! しかし、これは本来、魔術師10人が三日三晩魔力を使ってやるような魔法なんだが……」
ディルは感心したように呟いた。
彼自身、今回の実験があっさり成功するとは思っていなかったのだ。しかし、「神」を名乗る人物に並外れた魔力をうっかり授けられてしまったエミは、この程度であれば朝飯前、お茶の子さいさいである。
エミは胸を張って天真爛漫に微笑んだ。
「好きピのためなら、いくらでも頑張れちゃう♡ もう一度やろっか?」
「今日はもうダメだ。お前もかなり疲れたはずだろう」