ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「おい、絶対首都には行かないほうがいい。単にあの国王を相手にするだけでもひと苦労なのに、さらにもう一人の聖女も加わるとなると何が起きるかわからないぞ」
「でもでも、サクぴが困ってるかもなんだよ? こーゆー時にすぐに行ってあげなきゃ、ダチじゃないっしょ! だってうちらズッ友だし!」
「クソ、今のギャル語はさっぱり意味が分からないが、ややこしいことになったのだけは分かる! これだから嫌だったのだ!」
ディルはしばらく全力で抵抗したものの、「ハクシャクが行きたくないんだったら、あたし一人で行く!」と言い張るエミの意志を曲げられるはずもなく、こうしてつかの間の平穏は、脆くも砕け散った。
「でもでも、サクぴが困ってるかもなんだよ? こーゆー時にすぐに行ってあげなきゃ、ダチじゃないっしょ! だってうちらズッ友だし!」
「クソ、今のギャル語はさっぱり意味が分からないが、ややこしいことになったのだけは分かる! これだから嫌だったのだ!」
ディルはしばらく全力で抵抗したものの、「ハクシャクが行きたくないんだったら、あたし一人で行く!」と言い張るエミの意志を曲げられるはずもなく、こうしてつかの間の平穏は、脆くも砕け散った。