ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
やんわりとロイが指摘すると、サクラは激しく首を振った。
「アイツはダメよ! なんか見るからにいけ好かないわ。イケメンだからって調子乗ってる感じがする。それに、前のティーパーティーであの冷血伯爵の元婚約者に会ったけど、話を聞いた限り最悪の人物だったわ。あんな奴、私の可愛いエミたそにふさわしくない。なんとしてでも、引きはがしてあげないと……。じっくり、確実に……。ふふ、ふふふふ……」
「サクラ、顔が怖いよ……」
ロイは引きつった笑みを浮かべたあと、さりげなく話題を変えた。
「そういえば、ついさっきガシュバイフェンから商人が来て、エミ嬢からサクラにって贈り物が届いたよ。サクラがちょうどいなかったから、僕が代わりに受け取っておいたけど」
「ええっ、エミたそから!? なんでそれを早く言わないのよ!」
一瞬でサクラの眼がきらきらと輝いた。ロイは乾いた笑みを漏らす。
「エミ嬢への興味のひとかけらでも、僕に向けてほしいなぁ」
「失礼ね。ロイのこともそこそこ気をかけてるわよ。……それにしても、エミたそからプレゼントだなんて!」
サクラはロイからプレゼントを受け取ると、さっそく開封する。
「アイツはダメよ! なんか見るからにいけ好かないわ。イケメンだからって調子乗ってる感じがする。それに、前のティーパーティーであの冷血伯爵の元婚約者に会ったけど、話を聞いた限り最悪の人物だったわ。あんな奴、私の可愛いエミたそにふさわしくない。なんとしてでも、引きはがしてあげないと……。じっくり、確実に……。ふふ、ふふふふ……」
「サクラ、顔が怖いよ……」
ロイは引きつった笑みを浮かべたあと、さりげなく話題を変えた。
「そういえば、ついさっきガシュバイフェンから商人が来て、エミ嬢からサクラにって贈り物が届いたよ。サクラがちょうどいなかったから、僕が代わりに受け取っておいたけど」
「ええっ、エミたそから!? なんでそれを早く言わないのよ!」
一瞬でサクラの眼がきらきらと輝いた。ロイは乾いた笑みを漏らす。
「エミ嬢への興味のひとかけらでも、僕に向けてほしいなぁ」
「失礼ね。ロイのこともそこそこ気をかけてるわよ。……それにしても、エミたそからプレゼントだなんて!」
サクラはロイからプレゼントを受け取ると、さっそく開封する。