ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「ええっ、騙されてるのかな!? でも、ハクシャクは騙したりとか、嘘ついたりとかしない人だと思うんだよね~~。『そんなことをするメリットがない』とかめっちゃ言いそう。ってか、絶対何回か言ってる気がする~~! ウケぴ~~♡」
自分で言ったことがツボに入ったのか、エミはケタケタと笑いはじめた。サクラは「私は真面目に話してるの!」とぷりぷり怒っていたものの、やがてエミにつられて笑いはじめる。
「んふっ……、あの冷血伯爵ってそんなヤツなの?」
「めっちゃ真面目なのに、ちょっと抜けてるんだよぉ。そこが超カワイイの♡」
ふたりが見つめあってクスクスと笑いあっていると、控えめにドアがノックされた。細く開けたドアの隙間から顔をのぞかせたのは、青い顔をした金髪のメイドだった。
「夜分遅くに申し訳ございません、聖女様。オルサン子爵家の奥方様が、体調を崩されたみたいで……」
「えっ、マリーア様が? どうしたんだろう。ここのところずっと体調は良いと聞いていたけど」
サクラは急いで立ち上がると、振り返ってエミを見た。
「ごめん、エミたそ。私、もう行かなきゃ!」
自分で言ったことがツボに入ったのか、エミはケタケタと笑いはじめた。サクラは「私は真面目に話してるの!」とぷりぷり怒っていたものの、やがてエミにつられて笑いはじめる。
「んふっ……、あの冷血伯爵ってそんなヤツなの?」
「めっちゃ真面目なのに、ちょっと抜けてるんだよぉ。そこが超カワイイの♡」
ふたりが見つめあってクスクスと笑いあっていると、控えめにドアがノックされた。細く開けたドアの隙間から顔をのぞかせたのは、青い顔をした金髪のメイドだった。
「夜分遅くに申し訳ございません、聖女様。オルサン子爵家の奥方様が、体調を崩されたみたいで……」
「えっ、マリーア様が? どうしたんだろう。ここのところずっと体調は良いと聞いていたけど」
サクラは急いで立ち上がると、振り返ってエミを見た。
「ごめん、エミたそ。私、もう行かなきゃ!」