ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「お前、あの男の婚約者になって何ヶ月経つと思っているんだ。まだプロポーズされていないようであれば、何か問題があるのではないのか?」
「そんなことないよ! あたしたちマジでラブラブなんだから!」
「どうだか。現に、こちらにきて4日経つがソーオン伯とは一度も会っていないんだろう?」
「うっ……。なんでそれを知ってるの?」
図星をつかれたエミは、ぎくりとする。エリックは肩をすくめた。
「父上が嘆いていたのを偶然耳にしたんだ。せっかくこちらに呼び寄せたというのに、ソーオン伯は毎夜どこかにふらりと出かけるため、夜の食事は一度も付き合ってくれない、とな」
「えっ、ハクシャクは夜になったらどこかに出かけてるってこと?」
エミは驚いた。いつものディルは出不精のため、めったに屋敷からでることはない。いわゆる引きこもりタイプである。
しかし、そんなディルが夜な夜な出かけているという。エミに会いに来たことは一度もないのに。
「そんなことないよ! あたしたちマジでラブラブなんだから!」
「どうだか。現に、こちらにきて4日経つがソーオン伯とは一度も会っていないんだろう?」
「うっ……。なんでそれを知ってるの?」
図星をつかれたエミは、ぎくりとする。エリックは肩をすくめた。
「父上が嘆いていたのを偶然耳にしたんだ。せっかくこちらに呼び寄せたというのに、ソーオン伯は毎夜どこかにふらりと出かけるため、夜の食事は一度も付き合ってくれない、とな」
「えっ、ハクシャクは夜になったらどこかに出かけてるってこと?」
エミは驚いた。いつものディルは出不精のため、めったに屋敷からでることはない。いわゆる引きこもりタイプである。
しかし、そんなディルが夜な夜な出かけているという。エミに会いに来たことは一度もないのに。