ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「サクぴ……は、聖女サクラか。第二王子と婚約したと聞くが」
「あっ、ハクシャクなにげ情報通? ここだけの話、ロイっぺはサクぴのことマジで惚れてるんだけど、サクぴはあんまりそれに気づいてないっぽくてさあ。……ってゆーか、聖女とかお前とかじゃなくて、あたしのことはエミたそって呼んでほしいなあ~~♡」
「……それは、拒否する」
「やーん、拒否られたぁ~! でもそーゆーキャラ貫く系のクールなところ最高に推せる~♡」
「な、なんだその反応……? お前はなんで私が何を言っても嬉しそうに笑うんだ? 私は何と答えればいいのだ?……おい、セバスチャン! こういう時、どうしたらいいんだ? お前は既婚者だろう! こういう時の最適解を教えろ!」
困惑するディルが、セバスチャンに助けを求める。先ほどからすっかり話の蚊帳の外にいたセバスチャンは、急にお鉢が回ってきたため、大いに狼狽えた。
「ま、まあ……、おふたりの会話に老人が口を挟むのはヤボというものですので……」
「あっ、ハクシャクなにげ情報通? ここだけの話、ロイっぺはサクぴのことマジで惚れてるんだけど、サクぴはあんまりそれに気づいてないっぽくてさあ。……ってゆーか、聖女とかお前とかじゃなくて、あたしのことはエミたそって呼んでほしいなあ~~♡」
「……それは、拒否する」
「やーん、拒否られたぁ~! でもそーゆーキャラ貫く系のクールなところ最高に推せる~♡」
「な、なんだその反応……? お前はなんで私が何を言っても嬉しそうに笑うんだ? 私は何と答えればいいのだ?……おい、セバスチャン! こういう時、どうしたらいいんだ? お前は既婚者だろう! こういう時の最適解を教えろ!」
困惑するディルが、セバスチャンに助けを求める。先ほどからすっかり話の蚊帳の外にいたセバスチャンは、急にお鉢が回ってきたため、大いに狼狽えた。
「ま、まあ……、おふたりの会話に老人が口を挟むのはヤボというものですので……」