ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
聖女、解決する!
「なになになに、どういうこと!?」
エミが慌てふためいた顔をしたので、ディルは大いに戸惑った。
「どういうこともなにも、私は今しがた、お前にプロポーズをしたのだが……」
「そうだね、プロポーズだね!? わあ、これマジの指輪だぁ……」
エミはしげしげと小箱の中にはいった指輪を見つめ、それからディルを見つめ、その動作を三回繰り返した。明らかに困惑している。
ディルはおそるおそる口を開いた。
「……その、セバスチャンのアドバイス通りのプロポーズをしたのだが、なにか間違っていただろうか? セバスチャンからは、秘密裏に指輪を用意し、ふたりきりのドキドキするするシチュエーションでプロポーズをするよう指導を受けたのだが……」
「へー、セバスちプロデュースなんだぁ……」
「この指輪も、私自ら夜な夜な首都中のアクセサリーショップを巡り、名匠と名高い銀細工師を抱える宝飾店で何度も打ち合わせを重ね、特注した一品だ。先ほど受け取ったばかりでタイミングも良かった」
「ええーっ!」
エミが慌てふためいた顔をしたので、ディルは大いに戸惑った。
「どういうこともなにも、私は今しがた、お前にプロポーズをしたのだが……」
「そうだね、プロポーズだね!? わあ、これマジの指輪だぁ……」
エミはしげしげと小箱の中にはいった指輪を見つめ、それからディルを見つめ、その動作を三回繰り返した。明らかに困惑している。
ディルはおそるおそる口を開いた。
「……その、セバスチャンのアドバイス通りのプロポーズをしたのだが、なにか間違っていただろうか? セバスチャンからは、秘密裏に指輪を用意し、ふたりきりのドキドキするするシチュエーションでプロポーズをするよう指導を受けたのだが……」
「へー、セバスちプロデュースなんだぁ……」
「この指輪も、私自ら夜な夜な首都中のアクセサリーショップを巡り、名匠と名高い銀細工師を抱える宝飾店で何度も打ち合わせを重ね、特注した一品だ。先ほど受け取ったばかりでタイミングも良かった」
「ええーっ!」