ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
しかし、婚約者の魅惑的な誘惑を断れるほど、禁欲的な性格をしていない。それに、ガシュバイフェンの屋敷ではメイド長のメアリーが、エミの湯浴みにいつもぴったりくっついているため、エミのバスルームに入ることさえ困難なのだ。このような好機は、今後二度と訪れないかもしれない。
ディルは思いっきり自分の頬を叩いた。
「頑張るのだ、私の理性!」
「えっ、なんかすごい音しなかったぁ?」
「なんでもない。いま行く」
意を決してディルはバスルームに向かった。エミはすでに服を脱いでおり、バスタオルを身体に巻き付けて大きな洗面台で入念に化粧をオフしている。健康的な太ももが、バスタオルの裾からちらちらと覗く。
「ギャルはクレンジングに時間がかかるから、先に入っててねー。あたしもすぐ入るから」
「わかった」
ディルはギクシャクとした動きでぼろ切れ同然の服を脱ぎ、浴槽に身体を沈める。
冷えた身体がほどよく温まってきたころ、エミもようやくメイクが落ちたらしく、元気よく浴槽に入ってきた。ざぶん、と軽くしぶきがあがる。
エミはディルの腕の中にすっぽりおさまった。
ディルは思いっきり自分の頬を叩いた。
「頑張るのだ、私の理性!」
「えっ、なんかすごい音しなかったぁ?」
「なんでもない。いま行く」
意を決してディルはバスルームに向かった。エミはすでに服を脱いでおり、バスタオルを身体に巻き付けて大きな洗面台で入念に化粧をオフしている。健康的な太ももが、バスタオルの裾からちらちらと覗く。
「ギャルはクレンジングに時間がかかるから、先に入っててねー。あたしもすぐ入るから」
「わかった」
ディルはギクシャクとした動きでぼろ切れ同然の服を脱ぎ、浴槽に身体を沈める。
冷えた身体がほどよく温まってきたころ、エミもようやくメイクが落ちたらしく、元気よく浴槽に入ってきた。ざぶん、と軽くしぶきがあがる。
エミはディルの腕の中にすっぽりおさまった。