ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「はあ、あったかーい! っていうか、右のつけま取れちゃってたの、ぜんぜん気づかなかったぁ! アイメイクもボロボロだったし。せっかくプロポーズしてくれたのに、ぜんぜん盛れてなかったの悔ちい~!」
「気にすることはない。どんな姿であれ、お前はお前だ」
「もー、そう言ってくれるのはハクシャクだけだよ♡ それにしても、婚約指輪すごいきゃわたんだよねえ。明日サクぴに自慢するんだぁ」
嬉しそうに左手の薬指に光る指輪を見つめるエミを、ディルは凝視する。濡れたバスタオルがエミの身体に張り付いて、くびれた腰のラインがあらわになっている。なんとも扇情的な光景に、ディルの目は釘づけだ。エミは指輪の話を続けているものの、それどころではない。
本来はふたり入ることを想定していないサイズの浴槽なので、当然のことながらディルとエミの身体は密着した。エミの長い髪がふわふわと水面に揺れ、ディルの身体をくすぐる。
ディルが行き場のなかった手をおそるおそるエミの腰に回すと、エミは嬉しそうにディルの首に手を回す。
理性がぐらつき始めたディルは、不自然な方向に視線を逸らした。
「……聖女よ、あまり私の理性を試すようなことはしないでほしいのだが」
「気にすることはない。どんな姿であれ、お前はお前だ」
「もー、そう言ってくれるのはハクシャクだけだよ♡ それにしても、婚約指輪すごいきゃわたんだよねえ。明日サクぴに自慢するんだぁ」
嬉しそうに左手の薬指に光る指輪を見つめるエミを、ディルは凝視する。濡れたバスタオルがエミの身体に張り付いて、くびれた腰のラインがあらわになっている。なんとも扇情的な光景に、ディルの目は釘づけだ。エミは指輪の話を続けているものの、それどころではない。
本来はふたり入ることを想定していないサイズの浴槽なので、当然のことながらディルとエミの身体は密着した。エミの長い髪がふわふわと水面に揺れ、ディルの身体をくすぐる。
ディルが行き場のなかった手をおそるおそるエミの腰に回すと、エミは嬉しそうにディルの首に手を回す。
理性がぐらつき始めたディルは、不自然な方向に視線を逸らした。
「……聖女よ、あまり私の理性を試すようなことはしないでほしいのだが」