ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「んーっとね、けっこうわかりやすく誘ってるつもりなんだけど……」

 よくよく見ると、エミの頬は真っ赤だった。湯に浸かったばかりなので、のぼせたわけでもなさそうだ。
 あまりに健気な誘惑に、ディルの胸がドクンと大きく脈打った。

「お前は、私の理性を吹き飛ばすのがうますぎる……」

 ディルはたまらずエミの腰を引き寄せ、噛みつくように口づける。エミは、うっとりとした表情で口づけに応えた。華奢な手が、それ以上を求めるようにぎゅっとディルを抱きしめる。ディルは眉間に皺を寄せてうめいた。これ以上は、本当に我慢できそうもない。濡れた布越しにやわやわと胸を揉んでやると、エミがたまらず甘やかな声を漏らす。

「あっ……、やぁ……ん、ダメ……」
「ダメだと? 誘ってきたのは、お前だったはずだ」

 ディルは、さっさと邪魔なバスタオルを引き剥がす。形の良いエミの胸の先にある可愛らしい蕾はすでに尖っていて、ディルは乳輪ごとバクリとそれを咥え、容赦なく吸いあげた。

「あっ………、ふっ……んんっ……!」

 エミの熱い吐息を漏らす。
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