ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
 大真面目にそう答えたディルは、ベッドの上に横たえたエミの唇に優しい口づけを落とす。最初は柔らかく何かを確かめるような接吻だったが、すぐに深いものになっていく。ふたりの舌が絡み合い、唾液の混ざり合う音を立てながらお互いの温度を存分に堪能する。

「んっ……、んっ………」

 エミがとろんとした目でディルを見つめる。その瞬間、ディルは低く唸ると、エミの腰を掴み、無理やり四つんばいにした。急に視点が反転したエミは、驚いて目をぱちくりさせる。

「ふぇ……?」
「すまない。お前の気持ちよさそうな顔を見たら、今日はすぐに達してしまいそうで……」

 そう言いながら、ディルは己の欲望を、エミの丸い臀部にあてがう。浴槽内にいる時から膨れあがっていたそれは、我慢の限界だった。

「ここからは、少々手荒になるぞ」
「……んあっ! ……くぅ……」
「ぐっ、キツいな……」
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