ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
ロイの一言を聞いたサクラが、目を大きく見開いた。
「それって、爆発騒ぎの計画の首謀者が第一王子だったっていう、動かぬ証拠になるわ! エミたそったら、すごい!」
サクラは飛び上がってエミを抱きしめた。エミは未だに状況を把握できていないのか、不思議そうな顔をする。
一方で、エリックとその取り巻きたちは情けなく震えあがっていた。数人の貴族たちは「自分は関係ありません!」と言い訳がましく釈明をしている。
「え、なんかヤバい感じ? 大丈夫なのかな?」
「まあ、第一王子派はヤバい感じだが、当然の報いだ。お前はなにも気にする必要はない」
ディルは優しくエミの頭を撫でる。
第一王子派の形勢が一気に悪くなり議場が大騒ぎになったその時、王の間の扉が無遠慮にバーンと開いた。そして、高笑いとともに、存在感抜群のグラマラスな美女が背の高い騎士たち数人に囲まれて入ってくる。
「あらまあ、皆さんおそろいで! ごきげんよう!」
王の間に入ってきたのは、第一王子の婚約者、アレキセーヌ・フォン・ボリタリアだった。
「それって、爆発騒ぎの計画の首謀者が第一王子だったっていう、動かぬ証拠になるわ! エミたそったら、すごい!」
サクラは飛び上がってエミを抱きしめた。エミは未だに状況を把握できていないのか、不思議そうな顔をする。
一方で、エリックとその取り巻きたちは情けなく震えあがっていた。数人の貴族たちは「自分は関係ありません!」と言い訳がましく釈明をしている。
「え、なんかヤバい感じ? 大丈夫なのかな?」
「まあ、第一王子派はヤバい感じだが、当然の報いだ。お前はなにも気にする必要はない」
ディルは優しくエミの頭を撫でる。
第一王子派の形勢が一気に悪くなり議場が大騒ぎになったその時、王の間の扉が無遠慮にバーンと開いた。そして、高笑いとともに、存在感抜群のグラマラスな美女が背の高い騎士たち数人に囲まれて入ってくる。
「あらまあ、皆さんおそろいで! ごきげんよう!」
王の間に入ってきたのは、第一王子の婚約者、アレキセーヌ・フォン・ボリタリアだった。