ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
あまりに醜悪なプロポーズに、その場にいた全員が「うわぁ」という顔になった。エミを溺愛するサクラに至っては、テーブルを乗り越えてエリックに殴りかかってやろうと、無言で机の縁に片足をのせている。
そんな居たたまれない雰囲気の中、エミは両頬に手をあてて恥ずかしそうに微笑んだ。
「あっ、えっとね、実は昨日好きピからプロポーズされちゃいました~♡ みてみて、超きゃわたんな婚約指輪もらったの♡ ハクシャクが選んでくれたんだよ~!」
そう言って、エミは嬉しそうに左手をかざす。薬指の婚約の証が控えめにキラキラと光っていた。サクラが甲高い悲鳴を上げて卒倒したが、突然の婚約発表にいあわせた貴族たちからは、祝福の声と暖かい拍手が送られた。
エミは幸せそうに微笑みながら、ディルに寄り添う。いつもはポーカーフェイスのディルも、さすがに照れた顔をしている。
そこに、エリックの入り込む隙は寸分もなかった。エリックは口をパクパクさせたものの、もはや声が出ない。
「ってことで、好きピと一生ラブラブでハッピーライフ送る予定だから、ごめんなさいっ!」
エミはそう言って、ブン、と音がしそうなほど勢いよく、深々と頭を下げた。
そんな居たたまれない雰囲気の中、エミは両頬に手をあてて恥ずかしそうに微笑んだ。
「あっ、えっとね、実は昨日好きピからプロポーズされちゃいました~♡ みてみて、超きゃわたんな婚約指輪もらったの♡ ハクシャクが選んでくれたんだよ~!」
そう言って、エミは嬉しそうに左手をかざす。薬指の婚約の証が控えめにキラキラと光っていた。サクラが甲高い悲鳴を上げて卒倒したが、突然の婚約発表にいあわせた貴族たちからは、祝福の声と暖かい拍手が送られた。
エミは幸せそうに微笑みながら、ディルに寄り添う。いつもはポーカーフェイスのディルも、さすがに照れた顔をしている。
そこに、エリックの入り込む隙は寸分もなかった。エリックは口をパクパクさせたものの、もはや声が出ない。
「ってことで、好きピと一生ラブラブでハッピーライフ送る予定だから、ごめんなさいっ!」
エミはそう言って、ブン、と音がしそうなほど勢いよく、深々と頭を下げた。