ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「私はなにか間違ったことを? 第一王子のせいで、私の婚約者は再び危険な目に遭ったのですが」
「ひ、ひぃいい! すまなかった! そう睨むでない! ……と、とにかく、儂は疲れたので、もうおしまいじゃ! 今日はお開きにするぞ。復興についての予算は第二王子と宰相たちで決めるように!」
そう言って、国王はいそいそと立ち上がった。完全に第二王子とその臣下たちに仕事を丸投げする気だ。貴族たちも慣れた様子で、とくに引き留めることもしない。
長いマントを引きずって早足で王の間を退出しようとした国王は、ドアの前まで来て突然振り向いた。何かを思い出したようだ。
「そうじゃ! ところで、聖女エミや!」
「おっと、あたしスか!?」
急に国王に話しかけられたエミはすっとんきょうな声をあげた。国王は好奇心でキラキラ光る目でエミを見つめた。
「今回の件は大義であった。褒めてつかわす! それから、ソーオン伯との婚約についてもめでたいことじゃ」
「あっ、どーもです! 幸せになりまぁす!」
エミは満天の笑顔でVサインをする。相手は国王だが、エミはこんな時でも通常運転である。
「ひ、ひぃいい! すまなかった! そう睨むでない! ……と、とにかく、儂は疲れたので、もうおしまいじゃ! 今日はお開きにするぞ。復興についての予算は第二王子と宰相たちで決めるように!」
そう言って、国王はいそいそと立ち上がった。完全に第二王子とその臣下たちに仕事を丸投げする気だ。貴族たちも慣れた様子で、とくに引き留めることもしない。
長いマントを引きずって早足で王の間を退出しようとした国王は、ドアの前まで来て突然振り向いた。何かを思い出したようだ。
「そうじゃ! ところで、聖女エミや!」
「おっと、あたしスか!?」
急に国王に話しかけられたエミはすっとんきょうな声をあげた。国王は好奇心でキラキラ光る目でエミを見つめた。
「今回の件は大義であった。褒めてつかわす! それから、ソーオン伯との婚約についてもめでたいことじゃ」
「あっ、どーもです! 幸せになりまぁす!」
エミは満天の笑顔でVサインをする。相手は国王だが、エミはこんな時でも通常運転である。