ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
ロイが振り向くと、ロイの後ろで腕を組んでいた国王が、「そうじゃぞ」と、大きく頷いた。今日は会議があったはずなのだが、引き留める宰相たちを無視してここに来たのだ。
ディルが額に手を当てて首を振る。
「……陛下、あらかじめ見送りは結構だと申し上げたはずですが」
「別に見送りに来たのではない! 聖女エミと話すべきことがあったのじゃ。重要案件ゆえ、儂自らここに出向かねばならず……」
ごにょごにょと言い訳をする国王は、もの言いたげな顔をしているディルを無視して、エミに向き合った。
「と、とにかく、聖女エミがいなくなると、さみしくなるのう……。明日から、儂の話し相手がいなくなってしまうではないか。ソーオン伯ばかりエミを独占して、ずるいぞ!」
「あーね。まあ、またあたし首都に遊びに来るからさ! ガシュバイフェンにも遊びに来てよ! そしたらまたいっぱい恋バナしようね♡」
「お前さんがずっと首都にいてくれれば万事解決なんじゃが……」
「えー、さすがにそれはダメっしょ。ガシュバイフェンに戻らせてもらいまぁす♡」
「そんなぁ……」
ディルが額に手を当てて首を振る。
「……陛下、あらかじめ見送りは結構だと申し上げたはずですが」
「別に見送りに来たのではない! 聖女エミと話すべきことがあったのじゃ。重要案件ゆえ、儂自らここに出向かねばならず……」
ごにょごにょと言い訳をする国王は、もの言いたげな顔をしているディルを無視して、エミに向き合った。
「と、とにかく、聖女エミがいなくなると、さみしくなるのう……。明日から、儂の話し相手がいなくなってしまうではないか。ソーオン伯ばかりエミを独占して、ずるいぞ!」
「あーね。まあ、またあたし首都に遊びに来るからさ! ガシュバイフェンにも遊びに来てよ! そしたらまたいっぱい恋バナしようね♡」
「お前さんがずっと首都にいてくれれば万事解決なんじゃが……」
「えー、さすがにそれはダメっしょ。ガシュバイフェンに戻らせてもらいまぁす♡」
「そんなぁ……」