ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
しかし、ディルが口を開く前に、エミが嬉しそうに割って入ってきた。
「最初に報告がありまーす! 実はね、ハクシャクからプロポーズされたんだよぉ~! セバスちには真っ先に伝えとかなきゃと思ってさ」
エミは左手をかざして指輪を見せる。セバスチャンは驚きのあまりあんぐりと口を開けた。
「な、なんと、私なしでもプロポーズ大作戦が成功しているではありませんか!」
キラキラと輝く婚約指輪に気づいた屋敷の召使いたちは、わっと歓声をあげた。
「おめでとうございます! エミ様のような素敵な方にこれからもお仕えできるなんて、本当に幸せです」
「ようやくプロポーズですか! 待ちわびていましたよ!」
「これでソーオン家の未来も安泰ですねえ。いやあ、三人目の婚約者様に領主様が婚約破棄されたあたりで、このようなめでたい日が来るのは諦めていましたが……」
屋敷の召使いたちはみな嬉しそうに口々に祝福の言葉を述べる。
その場にいたメイド長のメアリーもホッとした顔をして眼を潤ませ、まるで愛おしい我が子を抱き寄せるように、エミをぎゅっと抱きしめた。
「最初に報告がありまーす! 実はね、ハクシャクからプロポーズされたんだよぉ~! セバスちには真っ先に伝えとかなきゃと思ってさ」
エミは左手をかざして指輪を見せる。セバスチャンは驚きのあまりあんぐりと口を開けた。
「な、なんと、私なしでもプロポーズ大作戦が成功しているではありませんか!」
キラキラと輝く婚約指輪に気づいた屋敷の召使いたちは、わっと歓声をあげた。
「おめでとうございます! エミ様のような素敵な方にこれからもお仕えできるなんて、本当に幸せです」
「ようやくプロポーズですか! 待ちわびていましたよ!」
「これでソーオン家の未来も安泰ですねえ。いやあ、三人目の婚約者様に領主様が婚約破棄されたあたりで、このようなめでたい日が来るのは諦めていましたが……」
屋敷の召使いたちはみな嬉しそうに口々に祝福の言葉を述べる。
その場にいたメイド長のメアリーもホッとした顔をして眼を潤ませ、まるで愛おしい我が子を抱き寄せるように、エミをぎゅっと抱きしめた。