ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「まあ良いじゃん! あたしもハクシャクもハッピーだし、ラブ&ピースでめでたしめでたしだよ!」
ケタケタと明るく笑うエミにつられて、ディルも「その通りだ」と頷く。
しかし、そうは言ってもセバスチャンは納得しない。ティーカップをふたりに差し出しつつ、セバスチャンは気づかわしげな顔でエミを見つめた。
「エミ様、せっかくの一生に一度のプロポーズがそのようなものでよろしかったのですか? やり直しの機会をいただけるのであれば、今度こそこのセバスチャンがディル様に『恋愛とは何か』からまずみっちり教育して……」
「おい、さっきからなんだその言い草は。まるで私のプロポーズがまるでなっていないような口ぶりだな!」
「じ、自覚がおありでない!?」
無礼極まりない発言に、ディルはギロリとセバスチャンを睨む。ようやく自分が失言したと気づいたセバスチャンは視線をふらふらとあさっての方向に向けた。
セバスチャンからお茶を飲んでいたエミはにっこりと微笑む。
「あたしはハクシャクからプロポーズされてめっちゃ嬉しかったよ! 本当はもうちょい早くプロポーズしてほしかったくらい」
「む、そうだったのか?」
ケタケタと明るく笑うエミにつられて、ディルも「その通りだ」と頷く。
しかし、そうは言ってもセバスチャンは納得しない。ティーカップをふたりに差し出しつつ、セバスチャンは気づかわしげな顔でエミを見つめた。
「エミ様、せっかくの一生に一度のプロポーズがそのようなものでよろしかったのですか? やり直しの機会をいただけるのであれば、今度こそこのセバスチャンがディル様に『恋愛とは何か』からまずみっちり教育して……」
「おい、さっきからなんだその言い草は。まるで私のプロポーズがまるでなっていないような口ぶりだな!」
「じ、自覚がおありでない!?」
無礼極まりない発言に、ディルはギロリとセバスチャンを睨む。ようやく自分が失言したと気づいたセバスチャンは視線をふらふらとあさっての方向に向けた。
セバスチャンからお茶を飲んでいたエミはにっこりと微笑む。
「あたしはハクシャクからプロポーズされてめっちゃ嬉しかったよ! 本当はもうちょい早くプロポーズしてほしかったくらい」
「む、そうだったのか?」