ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
 肌の上に直接ガウンを羽織っているだけのエミの胸の頂は、布ごしでもわかるほどにぷっくらと尖っている。エミは真っ赤になって両手で隠そうとしたが、もう遅い。
 ディルは恥ずかしそうに目をそらすエミの額にキスをおとした。

「お前の身体はわかりやすくて、可愛らしい」
「は、ハクシャクのせいだもん……」

 赤い顔のまま、エミはぷくっと頬を膨らます。
 首都でプロポーズしたあと、宣言した通りディルは夜な夜なエミの部屋に通ってはエミを抱いた。それまでディルは散々我慢していたのだ。反動はすさまじく、それまで押さえこんでいた欲望を一気に解放するかのごとく、エミの身体に徹底的に快感を刻みこんだ。
 その結果、いまやディルの長い指が触れるだけで、エミの腹部の奥底がじわりと疼き、恥部に蜜を湛えてしまう身体に作り替えられてしまった。
 エミはもじもじと太ももを擦りあわせ、むずがるように首を振る。

「やだ、……あんまりしちゃ、やだぁ……」
「その割には、ずいぶん悦んでいるように見えるが?」

 そう言って、ディルはやわやわとエミの胸を揉む。甘くもどかしい快感にエミは身もだえし、身体を震わせた。

「ふぁ……、ん……」
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