ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
 エミが上目遣いで名前を呼ぶと、ディルの胸の鼓動が大きく脈打った。これ以上、我慢できそうもない。
 ディルは荒々しい手つきでエミのガウンを脱がし、自らの服も脱ぎ捨てた。腹に向かってそそり立つ欲望の証が現れる。
 
「ああ、そうだ。それでいい……。しかし、名前を呼ばれただけで、ここまでクるとは……。想像以上だ、エミ」
「わわーっ、ハクシャク、あたしの名前……っ」
「ハクシャクではないだろう?」

 一糸まとわぬ姿になったエミを抱えなおしながら、ディルはエミの耳元でささやく。

「さあ、私の名前を呼べ」
< 367 / 392 >

この作品をシェア

pagetop