ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
エミは恥ずかしそうに目を伏せる。いつもつけまつ毛で縁どられている目は、黒目がちで、心もとなさげに潤んで揺れている。いつも結んでいる金髪はしどけなく下ろしており、エミが動くたびに華奢な肩口からさらさらとこぼれ落ちた。
いつもと違ってずいぶん大人しいエミをディルはしげしげと観察した後、急に何かを思い出したかのように、軽く咳払いをする。
「一応聞くが、私の聞いた『夜伽をする』の意味は分かるな?」
「う、うん、いちおうね……」
羞恥でだんだん声が小さくなるエミに、ディルは軽く頷いた。
「分かっているなら良い。合意は得たと解釈する。……と、いうわけで、やるぞ。まずは脱がせる」
「う、……うぃっす!」
「身体は楽にするように。そちらの方が脱がせやすいと文献で読んだ」
ディルはさっさとエミを広いベッドに横たえた。そして、きつく縛ったガウンの紐を、ディルは器用に解く。エミの華奢な肩から、ガウンがするりと滑り落ちる。
「……ッ、これは、いったい……」
ディルは苦い顔をする。
ガウンの下から現れたのはエミのなめらかな素肌ではなく、まるで騎士の纏う鎧のような堅牢ななコルセットだった。
いつもと違ってずいぶん大人しいエミをディルはしげしげと観察した後、急に何かを思い出したかのように、軽く咳払いをする。
「一応聞くが、私の聞いた『夜伽をする』の意味は分かるな?」
「う、うん、いちおうね……」
羞恥でだんだん声が小さくなるエミに、ディルは軽く頷いた。
「分かっているなら良い。合意は得たと解釈する。……と、いうわけで、やるぞ。まずは脱がせる」
「う、……うぃっす!」
「身体は楽にするように。そちらの方が脱がせやすいと文献で読んだ」
ディルはさっさとエミを広いベッドに横たえた。そして、きつく縛ったガウンの紐を、ディルは器用に解く。エミの華奢な肩から、ガウンがするりと滑り落ちる。
「……ッ、これは、いったい……」
ディルは苦い顔をする。
ガウンの下から現れたのはエミのなめらかな素肌ではなく、まるで騎士の纏う鎧のような堅牢ななコルセットだった。