ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
あまりの締め付けに、すぐに達してしまいそうになったディルは、小さく唸り声をあげる。
「はあ、…………なんで、こんな……、狭いんだ……」
「じ、実は、……えっちするの、初めてでぇ……」
一瞬の間があった。ディルの顔が凍り付く。
「あれ、ハクシャクどーしたの……?」
「はぁ?!」
ディルの顔がたちどころに真顔になり、どこかに霧散していた理性が、一斉に帰ってきた。
「……初めて、だと……!?」
信じられない気持ちで、ディルは今しがたエミから発せられた言葉を聞き返す。エミはこくこくと頷いた。おそるおそる身体を離すと、確かに繋がっていたあたりの真っ白なシーツに鮮血がついている。
ディルは大いに動揺した。
先ほどまで抱いていた第一王子への身を焦がすような激しい嫉妬は、まるで見当違いだったというわけだ。
「な、なんで最初に言わなかった!?」
「い、言おうとしたけど、ハクシャクぜんぜん聞いてくれなくてぇ……。なんか必死だったし、あんまりジャマしちゃいけないかなーって……」
「そ、そんなはずは……」
ディルは額に手を当て、自らのさきほどまでの行いを事細かに反駁した。
「はあ、…………なんで、こんな……、狭いんだ……」
「じ、実は、……えっちするの、初めてでぇ……」
一瞬の間があった。ディルの顔が凍り付く。
「あれ、ハクシャクどーしたの……?」
「はぁ?!」
ディルの顔がたちどころに真顔になり、どこかに霧散していた理性が、一斉に帰ってきた。
「……初めて、だと……!?」
信じられない気持ちで、ディルは今しがたエミから発せられた言葉を聞き返す。エミはこくこくと頷いた。おそるおそる身体を離すと、確かに繋がっていたあたりの真っ白なシーツに鮮血がついている。
ディルは大いに動揺した。
先ほどまで抱いていた第一王子への身を焦がすような激しい嫉妬は、まるで見当違いだったというわけだ。
「な、なんで最初に言わなかった!?」
「い、言おうとしたけど、ハクシャクぜんぜん聞いてくれなくてぇ……。なんか必死だったし、あんまりジャマしちゃいけないかなーって……」
「そ、そんなはずは……」
ディルは額に手を当て、自らのさきほどまでの行いを事細かに反駁した。