ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「まったく、エミ様はあんな理屈っぽくて気難しい伯爵様と定期的にお茶するなんて、よくやるなあって思いますもん。私だったら伯爵様と二人きりなんて、お給金を3か月ぶんもらってもイヤかも」
エミを慰めていたはずのメイドたちだったが、途中から話題がディルの悪口に変わっていく。やれ「潔癖症過ぎて困る」だの「融通がきかない」だの、屋敷の主人に対してのメイドたちからの評価は散々だ。
ベテラン格のメイドが、苦笑しながらディルの悪口から話題をもとにもどす。
「とにかく、エミ様は伯爵様にとって特別な方ですよ。これは間違いありません。だから、そう悩まないでくださいな。だって、今までこの屋敷にきた婚約者のお嬢さまがたなんて、ほとんど日常の会話すらできていませんでした。ましてや、伯爵様とお茶をされる方なんて、エミ様が初めてなんですから」
「マジかあ。特別って言われると、なんか照れるう~♡」
「当然です! エミ様はもっと自信を持ってくださいまし」
メイドたちが口々にエミを慰めていたところ、メイド長のメアリーがリネン室のドアを開けて顔を覗かせた。
エミを慰めていたはずのメイドたちだったが、途中から話題がディルの悪口に変わっていく。やれ「潔癖症過ぎて困る」だの「融通がきかない」だの、屋敷の主人に対してのメイドたちからの評価は散々だ。
ベテラン格のメイドが、苦笑しながらディルの悪口から話題をもとにもどす。
「とにかく、エミ様は伯爵様にとって特別な方ですよ。これは間違いありません。だから、そう悩まないでくださいな。だって、今までこの屋敷にきた婚約者のお嬢さまがたなんて、ほとんど日常の会話すらできていませんでした。ましてや、伯爵様とお茶をされる方なんて、エミ様が初めてなんですから」
「マジかあ。特別って言われると、なんか照れるう~♡」
「当然です! エミ様はもっと自信を持ってくださいまし」
メイドたちが口々にエミを慰めていたところ、メイド長のメアリーがリネン室のドアを開けて顔を覗かせた。