ギャルは聖女で世界を救う! ―王子に婚約破棄されたけど、天才伯爵に溺愛されて幸せなのでおけまるです!―
「聖女様、ここにいらっしゃいましたか! ……って、こらっ! お前たち、手が止まっているじゃない! またおしゃべりに夢中になっていたのかい!」
「あっ、メイド長だ~! 仕事に戻りまあす!」
叱られたメイドたちはきゃあきゃあ言いながら、持ち場に散っていく。
メアリーはエミをリネン室の外に連れ出すと、ぷりぷりしながら腕を組んだ。
「すみませんねえ、エミ様。うちのメイドたちったら、放っておくとすぐおしゃべりしはじめるんだから」
「待って、違うから~! メイドちゃんたちに私の悩みゴト聞いてもらってたんだよ。だから、悪いのはあたし!」
「あらまあ、エミ様に悩みごとですって!? なにかお屋敷での生活にご不満でも? それとも、伯爵様についに愛想をつかしてしまったとか……」
青い顔になってオロオロし始めるメアリーに、エミは笑いながらひらひらと手を振った。
「だいじょびだいじょび~! 最近、伯爵の態度ちょっと冷たくなった気がして悩んでたけど、みんなに話を聞いてもらったらすっきりしちゃった」
「あっ、メイド長だ~! 仕事に戻りまあす!」
叱られたメイドたちはきゃあきゃあ言いながら、持ち場に散っていく。
メアリーはエミをリネン室の外に連れ出すと、ぷりぷりしながら腕を組んだ。
「すみませんねえ、エミ様。うちのメイドたちったら、放っておくとすぐおしゃべりしはじめるんだから」
「待って、違うから~! メイドちゃんたちに私の悩みゴト聞いてもらってたんだよ。だから、悪いのはあたし!」
「あらまあ、エミ様に悩みごとですって!? なにかお屋敷での生活にご不満でも? それとも、伯爵様についに愛想をつかしてしまったとか……」
青い顔になってオロオロし始めるメアリーに、エミは笑いながらひらひらと手を振った。
「だいじょびだいじょび~! 最近、伯爵の態度ちょっと冷たくなった気がして悩んでたけど、みんなに話を聞いてもらったらすっきりしちゃった」