成長した年下王子は逃げたい年上妻を陥落させる

「なにがなんでも、もう離さない……っ!!」
「うんっ……! ああっ……、やめ、て……、もう、やめて……、リシャー、ルぅ……」
「やめてって言いながら、気持ちよくなってるくせに!」
「やぁん! りしゃ、―る! りしゃ……」

 胸の中で己の名前を呼びながら、身体を反らして淫靡に乱れるコルネリアを抱きしめ、リシャールは自らの精をコルネリアの最奥にこすりつけるように放った。

「……はあっ、はあっ……」

 一度達したのに、リシャールの強ばりは硬度を保ったままだ。コルネリアの隘路は物欲しげにひくついている。

「……ふう。まったく、まだここは足りないみたいですね」

 リシャールが楽しげに笑ったのを、コルネリアは洪水のような快楽の中で聞いた気がした。
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