腹黒王子の甘い寵愛。
すると……少し怯みながらも、私の手を握ってくれた。


「……よろしく」

「ふふっ、うん!!」


こうして、私はただ猫が好きな人と出会えたことが嬉しくて、友達になった。

一方あちらも猫好きの1人として、私と友達になったのだ。


この関係はこれ以下もこれ以上もない、と……思っていたのに。


話は今日に戻り、休み時間。


ちがうクラスのはずの東峰くんが何故か廊下に現れて——


「桜井瑠奈、いるか」


クラスの男子にそう尋ねてるではありませんか……!!


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