腹黒王子の甘い寵愛。
「い、いえ……あ、あの、怪我は?」
「大丈夫だ」
頭に、髪の隙間からガーゼが貼ってあるのが少し見える。
「それならよかったです」
「……俺たち同級生だろ。タメ口でいい」
「えっ?わ、わかった。桐谷くん、は……本当に私のこと好きなの?」
「は?」
「あ、ごめん」
つい聞いてしまった。だ、だってヤンキーと2人っきりで気まずいなんて恐ろしくてたまらないんだもの……!!
「いや、好きって言ってんだろ。俺お前に一回助けられたからさ」
「え、そ、そうなの?」
「忘れてんのかよ」
「ごめんなさい……」
「別にいい」
少ししゅんとしてしまった桐谷くんを見て罪悪感を感じる。
「……入学したての頃、俺が猫に引っ掻かれた時、手当してくれた」
「……!そ、そんなこともあったかも!」
そういえば子猫に近づいてる不良さんがいて、様子伺ってたら母猫に思いっきり引っ掻かれちゃって手当したなんてことがあったな。
「大丈夫だ」
頭に、髪の隙間からガーゼが貼ってあるのが少し見える。
「それならよかったです」
「……俺たち同級生だろ。タメ口でいい」
「えっ?わ、わかった。桐谷くん、は……本当に私のこと好きなの?」
「は?」
「あ、ごめん」
つい聞いてしまった。だ、だってヤンキーと2人っきりで気まずいなんて恐ろしくてたまらないんだもの……!!
「いや、好きって言ってんだろ。俺お前に一回助けられたからさ」
「え、そ、そうなの?」
「忘れてんのかよ」
「ごめんなさい……」
「別にいい」
少ししゅんとしてしまった桐谷くんを見て罪悪感を感じる。
「……入学したての頃、俺が猫に引っ掻かれた時、手当してくれた」
「……!そ、そんなこともあったかも!」
そういえば子猫に近づいてる不良さんがいて、様子伺ってたら母猫に思いっきり引っ掻かれちゃって手当したなんてことがあったな。