腹黒王子の甘い寵愛。
でもここで待ってるのもつまらないな。

猫ちゃんたちにでも会いに行こうか……。


「私、ちょっと裏庭の野良猫に会ってくるからできたら教えて!だから連絡先交換しよう?」

「っ、は?い、いいのかよ」

「えっ?うん」


スマホを取り出す。

連絡先をお互い交換して、一度解散をした。


とことこと歩いて裏庭に向かう。

だけどそこに猫ちゃんの姿はなくて——


「ねぇもっと」

「まだキスしたいの?」


イチャイチャしてる、カップルがいた……!?


しかもあの女の子は美人で有名な花蓮ちゃんだ。

そして……隣にいる容姿の整いすぎているあの人は……ん?見たことがない。


萌ちゃんから容姿が整いすぎてる男の子の情報はよく教えられるから知識はあると思ったんだけど……。


伏せ目が色っぽくて、きっと誰でも見惚れてしまうだろうと思えるほど美しい男の子がこちらをゆっくり向く。


「っ……!」


びっくりして後ろに一歩下がる。
< 109 / 142 >

この作品をシェア

pagetop