腹黒王子の甘い寵愛。

「か、過保護すぎるよ……！私別に大丈夫だもん」

「ほら、そのムスッとした顔とかたまらなく可愛い。だから危ないんだ」


今度はポンポンと頭を撫でられてしまった。

まったく、朔くんは私のことをなんだと思っているのか……。


「……わかったよ、許してあげるからもうやめて？」

「触るなってこと……？」

「だ、だって綾野さん見てるし……」


それを言った瞬間、きゅんっと何かものすごい衝撃を受けたような顔を朔くんがする。

私は意味もわからないまま、この後甘い地獄を見ることになる。


「ご、ごめんつい取り乱した。瑠奈があまりにも可愛いこというから……そうだね、“2人っきりの時”にしよう」

「えっ……？う、うん」


2人っきりの時……？さっぱり訳がわからないけれど、とりあえず今が保証されるならいいか……。