腹黒王子の甘い寵愛。
あ、東峰くんから私に触れてくるなんて……まだ一日しか会ったことないけど、驚きだよ……!!

まあ女じゃなくて、『猫好きだから』だろうけど……。


早歩きする東峰くんの耳はちょっとずつ赤くなっていく。

私は周りの視線に打ちのめされて、肩身が狭くなっていくばかりだった。

だけど……どうしてだろう、胸がザワザワして変な感じ……。


ボーッとしながら東峰くんについていけば、いつのまにか生徒会室についていた。


彼は生徒会長だ。


「こ、ここなら話せる」

「う、うん?どうしたの?」


生徒会室に入り、会話が再びスタートする。


「友達、だろ……僕たち」

「うん、そうだね」

「そ、その……今まで友達とかそういうの、勉強させられてばっかでちゃんと付き合ったことなかったから……わからないんだ」

「ええっ、それは大変だね」


やっぱり1人ぼっちだったってことだよね……?


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