腹黒王子の甘い寵愛。
「だから、僕に教えてくれ。友達とは、どういうものなんだ?」


ドンッとドアに手をつけた東峰くん。

えっ、う、嘘……!!

こ、これじゃあ壁ドンだよ……!!


「東峰くん、これじゃちがう!」

「ちがう……?」

「こ、これは、好きな人とか……多分、ドキドキさせたい人にやること……!」

「ドキドキさせる……?それは恋人的な……あ、ああ申し訳ない」


バッと手を離した東峰くんの顔は、恥ずかしくなってしまったのか少し赤かった。


「う、ううん、大丈夫。えっと……友達みたいなこと、とりあえず連絡先交換する?」

「連絡先交換……?」

「うん、それで、予定の日にちとか合わせてどこかに甘いもの食べにいったりするの!あとは、一緒に何か買いに行ったり、遊びに行ったり!」

「そのためか……ならいい、しよう」

「うん!」


ポケットの中に潜んでいるスマホを取り出して、連絡先を交換する。


アイコン……猫ちゃんだ……!とっても可愛い……!!


見るに種類はメインクーン……!?いいなぁ。飼ってるのかな?


そんな想像を膨らませていると、ぎこちなさそうに東峰くんが喋り出す。


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